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新居浜祭り応援キャラ
「たいこくん」


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愛媛新聞社コメント

ソーリャ人気でるわぃ

 市内企業は使用料無料
コラボ商品 全国発信へ 
 新居浜市で毎年10月に開かれる新居浜太鼓祭りを盛り上げようと、2012年9月に市内の印刷業者が打ち出したご当地キャラクター「たいこくん」の任期がじわじわと広がっている。きもかわいい風貌や方言のつぶやきが受け、市内の他企業と連携した商品が続々と登場している。
 たいこくんは1954年創業の東田印刷(北新町、東田桂典社長)の従業員が考案。太鼓台をモチーフに、全52台ごとに異なる天幕や法被の色の特徴を生かして擬人化した。メモ帳やクリアファイルなど定番商品のほか、祭りで渡す寄付「御花(おはな)」用ののし袋もそろえる。
 現在は県内外6社とコラボレーション。業界低迷打破へ東田奈保専務は「共同商品の開発が受注増にもつながる」と考え、市内企業にはキャラ使用料を無料にしている。
 全国展開に向け、昨年10月には無料通信アプリLINE(ライン)のスタンプも公開した。たいこくんが「もぅ寝よわぃ」「ほんまけや」などと方言を話す絵柄で40種類100円。同社によると、開始直後の10月25~31日の1週間でダウンロード数は470件を超えた。
 コラボ商品も話題だ。菓子製造のハタダ(船木)は12年から祭り期間を含む1週間限定で、一部商品の包装紙をたいこくんの柄に替えた。販売促進企画室は「クッキーは昨年、市内5店舗で通常時の約40倍の売り上げ」と驚く。
 洋菓子店のフルレゾン(高木町)はたいこくんの包装紙を用いたクッキーやケーキを定番化。「地域で頑張っている同士、協力したい」と店内にたいこくんの文房具コーナーを設けPR。「新居浜土産として県外で話題になれば」と期待する。
 コラボは菓子以外にも。伊予銀行新居浜支店は(繁本町)は昨秋から、たいこくんを印刷したノートを粗品として取引先や客に渡している。表紙の同行のロゴマークを入れ、「何でも相談してんよ」の一言や、背表紙に市内の支店の連絡先を記入したデザインは同支店の役員が考えた。
 河野治広支店長は「定番のタオルやせっけんと比べ意外性があり印象に残る。客に感動を与える取り組みの積み重ねが取引の親密さになる」と話す。
 ただ、「マニアックで新居浜でしか売れない」(東田専務)と市場は今のところ限定的だが、「グッズの売り上げは会社全体のうち微々たるものだが、新しい事に挑戦したい。もうけより太鼓祭りを全国に広め、太鼓台を知らない人にも受け入れられるキャラになれば」と、地方活性化の起爆剤にしたい考えだ。